ブレーカの定格値の決め方
皆さんは主ブレーカの定格値はどのように決めていますか?
100%ギリギリの定格値にしている方は少ないと思います。
得意先などに選定基準を問われた時に、根拠となるものが必要となることがあります。
今回は、ブレーカの定格値を決める根拠となる規格類についてのお話です。
1.内線規程はご存知ですか?
電気設計において、様々な基準が記載されている内線規程というものがあります。
内線規程は、一般社団法人 日本電気協会が制定している民間自主規格です。
一言でいうと「建物の中で電気を安全・快適に使うための、具体的な設計・施工のルール」が約1000ページほど具体的な数値など書かれています。
JISなどの規格類では、おおまかに記載はあるものの、具体的な数値などが決まっていない物が多々あります。
内線規程では具体的な数値があることから、設計の基準となることが多いです。
内線規程では、以下のようなことについて書かれています。
・器具の取付
・配線設計(数値の計算)
・高圧受電設備
etc…
電気設計においては、この「内線規程」という言葉はちらほらと出てくることがあります。
具体的な数値が記載されていることもあり、内線規程を根拠にすることは多々あります。
2.ブレーカの定格値の根拠
内線規程には、ブレーカ定格値を決める根拠となることについて書かれています。
連続負荷を有する分岐回路の負荷容量は、その分岐回路を保護する過電流遮断器(ブレーカ)の定格電流の80%を超えないこと。
制御盤などを製作して使用する場合、連続負荷のある状態というのは当然想定して設計、製作をします。
つまり、ほとんどの電気回路においては『ブレーカの定格電流の80%を超えない』ように設計する必要があります。
なぜ80%以内で設計する必要があるのでしょうか。
連続負荷がある場合、ブレーカ定格値の100%に近い電流が流れ続けることで、内部の熱によって「過負荷状態」と判断して、正常動作しているにも関わらずトリップしてしまうことがあるからです。
よって、内線規程では80%以内と決められているのです。
ブレーカ定格値をどのように決めるかと言うと、以下の2通りがあります。
・電路の最大使用電流 × 1.25 で求められる電流値より大きい定格値から決める
ブレーカ定格値 × 0.8 の計算式は内線規程の通りです。
最大使用電流 ×1.25 の計算式は、入れ替えて計算すると以下のようになります。
1 ÷ 1.25 = 0.8
”1”をブレーカ定格値とした場合、最大使用電流の値が”0.8”となるので、内線規程と同じことになります。
設計者としては、電路の最大使用電流は把握していると思いますので、1.25倍して定格値を決めていく方が簡単です。
3.まとめ
今回はブレーカ定格値の決め方についての根拠と計算式について説明しました。
計算は 最大使用電流 ×1.25 で求める方が簡単にブレーカ定格値を決めることができます。
皆さんの設計の根拠として、内線規程と計算式をご活用いただければ幸いです。
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